
スーパースターのキング・カルロスがスーパー12終了後イングランドのNorthamptonへ移籍することが決まった。
カルロスは1994年以来、オークランド代表、ブルース、オールブラックスと第一線で活躍し数々のタイトルを手にしてきた。29歳になった皇帝は、“この新しい挑戦を楽しみにしてる、11年間お世話になったオークランドラグビー、ニュージーランドラグビー協会に感謝したい、そして何よりファンのみんなに感謝している” と語った。
オールブラックスの監督でカルロスの育ての親でもあるグラハム・ヘンリーは、“今ニュージーランドに
必要なのは彼のような才能ある選手だ、しかし時は流れた。12年間という非常に長い期間ニュージーランドのトップレベルでプレーしてきた。最近結婚もして愛息子のPayton君も誕生し生活環境が大きく変わったのが大きな要因だろう。彼は過去8年間オークランドラグビーに最も大きな影響を及ぼした選手だった” と言った。
ニュージーランドラグビー協会は、“当協会はLos(スペンサーのニックネーム)をリリースします。彼がこの国にもたらした偉大な功績に最大の敬意を表します” とスペンサーの船出を祝った。
スペンサーはスーパー12終了後、6月4日トゥイッケナムで朋友のジョナ・ロム-の復帰試合兼マーティン・ジョンソンの引退試合に出場する為渡英する。その後6月11日にハミルトンで行われるブリティッシュライオンズvsマオリオールブラックス戦にも出場する予定だ。
もう2度とオールブラックスのハカをリードするあの勇士やミラクルプレーを見ることができなくなると思うととても淋しい気がする。膝パントでトライ、股下パス、グースステップ、お家芸のカットアウト。
数々のスーパープレーが鮮やかに蘇る。多くの日本のラグビー選手にも多大な影響を及ぼしたスーパースター、これからはビデオ、DVDでしかその勇士を見れなくなるのは本当に残念だが、キング、カルロス・スペンサーは何十年も語り継がれるだろう。
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