イングランド−フランス 24-7
2003年11月16日 シドニー
シドニー、テルストラスタジアムで雨の中行われた準決勝イングランド対フランスは24対7でイングランドが征し、12年間待ち望んだラグビーワールドカップ奪取にあと一歩と近づいた。イングランドの得点は全てジョニー・ウィルキンソンのキックによるもので、対するフランスのフライハーフ、フレデリック・ミシャラクにキックバトルで勝った形となった。ウィルキンソンは今大会ポイントトータルを98ポイントに伸ばし、今夜不調だったトップのミシャラクに5ポイント差と迫った。
最悪のコンディションにフランスはミスを連発し、特にウイング、クリストファー・ドミニクとフランカー、サージ・ベトセンの反則が勝敗を大きく分けた。ドミニクは前半23分、ウイング/ジェイソン・ロビンソンに対するタックルで怪我を負わせ最初のイエローカードを出された。前半10分で今試合唯一のトライを入れヒーローだったベトセンは、53分ウィルキンソンにしたタックルが原因でイエローカードをもらい、一転して悪玉に変わってしまった。フランスは22回ものエラーを記録しウィルキンソンにドロップゴール、ペナルティーキックのチャンスを与えてしまった。
ウィルキンソンは前半9分に右足で先制点のドロップゴールを決め、その後も3本のペナルティーキックを入れて前半12点稼いだ。対するフランスチームはベトセンのトライとミシャラクのコンバーティドキックで7点を入れたが、その後ミシャラクは2回ペナルティーキックをはずし追加点のチャンスを逃した。後半ウィルキンソンは2本のドロップゴールと2本のペナルティーキックを決め、イングランドを決勝進出に導いた。
ヨーロッパ勢はラグビーワールドカップをまだ一度も手にしておらず、1991年の決勝でオーストラリアに12−6で負けたフランスのリベンジはイングランドの手に委ねられた。
France: 7
Tries: Serge Betsen
Conversions: FredericMichalak
Ingland: 24
Penalties: Wilkinson(5)
Drop goals: Wilkinson(3) |