イングランド−オーストラリア 20-17
2003年11月22日 シドニー
超満員の観衆で埋め尽くされたシドニーテルストラスタジアムで行われたラグビーワールドカップ2003ファイナルは、イングランドが20−17でオーストラリアを破ってその幕を閉じた。
延長20分の末、イングランドチームは過去16年待ち続けたウェブエリスカップをようやく北半球にもたらした。
途中から降り出した雨でボールコントロールが難しい中、イングランドチームはラインアウトを何度も奪い終始試合展開を優勢に運んだ。しかし試合終了1分前、79分にオーストラリア、エルトン・フラットレイによるペナルティーゴールで同点に持ち込まれ、ワールドカップ決勝戦は延長へもつれこんだ。延長19分まで両者17点のまま点が動かなかったが、終了1分を切ったところでイングランドの名キッカー、ジョニー・ウィルキンソンがドロップゴールを決めイングランドの優勝が決まった。
オーストラリアは前半6分にロト・トゥクリによる先制トライを奪い5−0とリードしたが、その後ウィルキンソンによる3ペナルティーゴールとジェイソン・ロビンソンのトライで14点奪われ、イングランドリードのまま前半を終了した。
最初のトライはオーストラリア、フライハーフのステファン・ラークハムがイングランドゴール左上空に蹴ったボールをトゥクイが上空でキャッチし、そのままゴールラインにタッチした。12分、ウィルキンソンのペナルティーキックでイングランドが3点ポイントし反撃を開始したが、ワラビーズのディフェンスに阻まれなかなか敵陣地に踏み込めなかった。前半20分、ウィルキンソンは再びペナルティーキックを決め6−5と逆転。その後ウィルキンソンは自らのタックルで肩を痛めるが、すぐに復活し後のペナルティーゴールを決め9−5とリードを伸ばした。前半37分、ロビンソンのトライでイングランドは追加点を伸ばし9点リードで休憩に入った。
後半イングランドは激しいウェイト攻撃とアームレスリングを展開させたが、48分と60分にオーストラリア、フラットレイによるペナルティーゴールで6点返され14−11と詰め寄られた。イングランドフォワード陣は終始ボールをコントロールするも、終了1分前にペナルティーを取られフラットレイにキックのチャンスを与えてしまい、14−14の同点のまま80分経過、試合は延長戦へともつれこんだ。
延長2分、今試合ペナルティーキックではノーミスのウィルキンソンが手堅く3点を追加し、17−14とイングランドがリードのまま延長戦前半10分を終了した。
延長後半、オーストラリアは数度イングランドゴールをかすめるシーンがあったが、イングランドの強靭なディフェンスを破ることはできなかった。延長残り2分、オーストラリアはフラットレイによるペナルティーゴールで再び同点に追いついた。しかし、タイムアップ直前にウィルキンソンのドロップゴールが入り、20−17で試合終了のホイッスル。
ジョニー・ウィルキンソンは今試合12ポイントを上げ、総得点103ポイントで2位のフレデリック・ミシャラク(フランス)に10ポイント差をつけトーナメント最多得点スコアラーに輝いた。
Ingland: 20
Tries: Robinson
Penalties: Wilkinson (4)
Drop goals: Wilkinson (1)
Australia: 17
Penalties: Tuquri
Penalties: Flatley (4)
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